実は危険?IPAによる発音矯正のメリット・落とし穴3選!

今回の記事では、IPA発音記号を学習するメリットとデメリットを紹介します。最後まで読むと、IPAによる発音矯正の効果、弊害を学ぶことができます。もし、あなたが英語発音に対して苦手意識を持っているならば、解決につながるかもしれません!ぜひ最後まで見ていってください。
IPA(国際音声記号)による発音矯正
まずはIPA(国際音声記号)について、簡単に説明します。
IPAは、言語における正確な音を表した記号であり、全世界共通で使われる記号です。例えば、英語の発音の中で、日本語と同じ発音でも通じる母音があります。この音に対して、同じIPAが当てはめられます。わかりやすくすると、世界共通の音のふりがなのような感じです。
音のふりがなには、口の形、音の出し方、音を出す位置など発音のルールが決まっています。これさえ理解できれば、誰でも同じように発音できると思いますよね?では、次の項からIPAを学ぶメリットを紹介します。
最強の発音矯正メソッド?IPAを学習するメリット3選!
ここからはIPAを学習するメリットを説明します。留学経験を通じて、僕が感じたことを下記に3つ挙げます。
①単語ごとの発音が綺麗になり、伝わるようになる
②スペルから大体の発音を予測することができる
③リスニング力の向上
順番に解説します。
①単語ごとの発音が綺麗になり、伝わるようになる
IPAを学ぶことで、単語の発音が綺麗になります。僕の経験を挙げると、ネイティブの友達とのコミュニケーションが円滑になりました。最初は何度も聞き返されていましたが、IPAを学んでからは「発音が聞き取りやすくなって聞きやすい!」と言ってもらえました!
②スペルから大体の発音を予測することができる
英語学習をする上で単語の学習は、必須になりますよね。この学習の際、スペルを見て発音の仕方が感覚的にわかるようになりました。予測が外れることもありますが、その時は記憶の定着につながりました。そのおかげで2000語の英単語帳も7割ほど暗記することができました。
③リスニング力の向上
先述の通りIPAを学ぶことで、どんな発音なのか理解することができます。実は、どんな発音なのかを学ぶことによって、その音を聞き取れるようになります。
僕の経験上、IPAと単語帳の組み合わせがリスニング力に寄与するのは間違いないと思います。自分が発音できる音は聞き取れるとよく耳にしますが、本当なのだと実感しました。
上記3つメリットを挙げました。続いてはデメリットを3つ紹介します。
IPA発音矯正の落とし穴3選
ここからは、僕自身が感じたIPAを学ぶデメリットを3つ挙げます。メリットからIPAはスピーキング力、リスニング力向上に対してパーフェクトな手法に見えます。しかし、英語学習を進める上で、IPAには落とし穴があります。ここでは、僕の学習経験上感じたことを3つ紹介します。
①実際の会話では、単語の発音がIPAに準じないことがある
②意識しすぎると、文章の中シラブルが出づらくなる
③こだわりすぎると、自信がなくなる
順番に解説していきます。
①実際の会話では、単語の発音がIPAに準じないことがある
IPAは単語を聞き取る際には、かなり有効的と説明しました。しかし、実際のスピーキングでは、文章で話しますよね?
文章になるとリンキングが起こり、IPAの通りに発音されることが少なくなります。他にも弱系(あいまい母音など)による音の脱落、アクセントによるフラップTなどで、IPAが通用しない場面が出てきます。
②意識しすぎると、スピーキングのリズムが狂う
IPAは「世界共通の音のふりがな」と説明しましたが、逆に意識しすぎると流暢な英語からはほど遠くなってしまいます。なぜかと言うと、スピーキングには、様々な要素があるからです。例を上げると、リズム(シラブルなどの音節)があります。IPAでの発音を意識するあまり、英会話における自然なリズムが出にくくなります。
③こだわりすぎると、会話のスピードにおいて理解が追いつかない
これは僕の留学経験のエピソードです。IPAの発音が完璧だと勘違いしていた僕は、単語を聞き取れるようにはなりましたが、文章中の単語の発音ばかり追っていました。そのため、部分的にしか聞き取れず、会話についていけないことが多々ありました。
僕が実際に取り組んでみて感じたことは、こだわりすぎずに取り組むのが一番!と言うことです。笑
まとめ

結論:IPAは落とし穴を避ければ、発音矯正の補助ツールになる
IPA(国際音声記号)は、英語発音の基礎を整える上で非常に効果的です。特に「単語の正確な発音習得」「スペルからの予測力」「リスニング力向上」という3大メリットは、学習効率を飛躍的に高めます。
一方で、IPAに依存しすぎると「会話で通じない発音」「リズムが崩れる」「自信喪失」といった落とし穴にハマる可能性があります。つまり、IPAは“万能の発音矯正メソッド”ではなく、“基礎を固めるための補助ツール”として使うのが正解です!
行動の提案:発音矯正にIPAを取り入れよう!
- 最初は単語レベルでIPAを確認
→ 単語帳や辞書でIPAをチェックし、正確な音を習得する。 - その後はフレーズ練習に移行
→ IPAの知識を意識しつつ、文章のリンキングやリズムを優先。 - 実践で「伝わる発音」を確認
→ ネイティブやオンライン英会話で使い、フィードバックをもらう。
最後に
IPAは“発音の地図”であって、“ゴール”ではありません。
基礎固めに使い、実際の会話で応用することで、あなたの英語発音は格段に伝わりやすくなります。
今日からまずは 「単語帳のIPAを声に出して読む」 ことから始めてみましょう!


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