英語のシラブルの切り方と例外まとめ|正しい音節分けと発音ルールを徹底解説

シラブルの区切り方の例外を説明する英語教師 発音 pronunciation

英語のシラブルの切り方と例外まとめ|「-tion / -sion / -shion」語尾のシラブル分けを徹底解説

シラブルの区切り方の例外を説明する英語教師

英語の発音を学ぶうえで見落とされがちなのが syllable(シラブル/音節) の理解です。実はこの「音節の区切り方」を知るだけで、英語のリズム感・発音の自然さ・リスニング力が一気に上がります。本記事では、特に多くの英語学習者が混乱する「-tion / -sion / -shion」語尾のシラブル分けを、ネイティブの発音リズムに基づいて徹底解説します。


シラブル(音節)とは?

英語の単語は、母音を中心とした音のまとまり=音節(syllable) で構成されています。英語を流れるように発音するには、どこで音を切るか(シラブル分け)を意識することが重要です。

たとえば:

  • apple → [ˈæpəl] → ap / ple(2 syllables)
  • banana → [bəˈnænə] → ba / na / na(3 syllables)
  • music → [ˈmjuzɪk] → mu / sic(2 syllables)

シラブル分けの基本ルール

英語の音節分けにはいくつかのパターンがあります:

  1. 母音ごとに1音節(例:mu·sic → mu / sic)
  2. 子音は次の母音につくのが基本(例:hap·pen → hap / pen)
  3. sh, ch, th, ph, ng など2文字で1音を作る子音はセットで扱う
  4. 音節の重さ(軽いCV型か、重いCVC型か)によって例外的に前に残すこともある

この「音節の重さ(syllable weight)」という概念こそ、シラブル分けを正しく理解するカギです。


例外:「同じ -tion なのに区切りが違う?」

同じ語尾を持つ単語でも、シラブルの区切り方が異なる場合があります。代表例を見てみましょう。

fashion [ˈfæʃən] → fash / ion

  • 「fa / shion」と分けると fa が母音だけになり、音が軽く不安定。
  • そこで [ʃ] を前に残して [fæʃ] という閉音節(CVC型)を作る。
  • 結果:fash / ion が自然な区切り。

action [ˈækʃən] → ac / tion

  • [æk] がすでに閉音節(CVC型)なので安定している。
  • そのため [ʃ] は次の母音 [ə] にくっつく。
  • 結果:ac / tion

mission [ˈmɪʃən] → miss / ion

  • 「mi / ssion」だと最初の音節が軽すぎる(CV型)。
  • [ʃ] を前に残して [mɪʃ] にすることでリズムが安定。
  • 結果:miss / ion

👉 同じ -tion 系でも、「前の音節が母音だけ(CV)」か「閉音節(CVC)」かで区切り方が変わるのです!


他の例外パターン

  • question [ˈkwɛstʃən] → ques / tion:前が閉音節 [kwɛs] → [tʃ] は後ろへ。
  • suggestion [səɡˈdʒɛstʃən] → su / gges / tion:前が閉音節 [dʒɛs] → [tʃ] は後ろへ。
  • compassion [kəmˈpæʃən] → com / pash / ion:前が母音だけ [pæ] → [ʃ] を前に残す。

音節の「重さ」が発音を決める

英語のリズムは 強い音節と弱い音節のバランス でできています。英語話者は自然に「軽すぎる音節」を避けようとするため、前の母音が弱いときは子音を残して閉音節にし、リズムを安定させます。

  • 軽いCV型(母音だけ) → fa, mi, na など
  • 重いCVC型(母音+子音) → fash, miss, act など

この調整があるからこそ、ネイティブの英語はリズミカルで滑らかに聞こえるのです。


シラブルを学ぶメリット

シラブル分けを理解することには多くの学習効果があります。

  1. 発音がネイティブに近づく(無理のない音の流れになる)
  2. リスニング力が上がる(どこで音が切れるかを予測できる)
  3. スピーキングのリズム感が向上(自然な英語イントネーションに)
  4. 語彙記憶がしやすくなる(音のまとまりで覚えられる)

まとめ:シラブルの例外を理解し、発音を制す

英語のシラブルの例外を学ぶことで発音をより向上させることができます。

今回の内容は

  • 前が母音だけ(CV型)なら子音を前に残す → fashion / mission
  • 前がCVC型なら子音を後ろへ渡す → action / question / suggestion

英語の発音矯正やリスニング強化を目指すなら、「シラブル分け」と例外を意識するだけで発音の自然さが格段に上がります。シラブルの理解は、英語リズムを身につけるための最短ルートです。

シラブルの区切り方の例外をについてまとめた画像
UK
記事作成者
englishnerduk

2023年ワーキングホリデーでトロントに8ヶ月滞在。その後2025年にバンクーバーでビジネス英語を学ぶ。帰国後、解剖学・発声学の観点から伝わる発音を身につけるためのブログを発信

englishnerdukをフォローする
発音 pronunciation
englishnerdukをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました